深まりゆく秋。
町のあちこちにカボチャがデイスプレーされ、
鮮やかなオレンジ色をあちこちで見かけるようになり、町が華やいできた。
毎日その数が増えていき、だんだんワクワクしてくる。
そんな今日は連邦政府の休日 Columbus Day で、
一応国民の休日なのだけれど、休んでいるところは少なく、
あまり休日の感覚はない。
これはイタリア人探検家 Cristopher Columbus が、
1492 年 10 月 12 日に America 大陸に到達したのを記念して、それを祝う日。
Columbus の新大陸発見は、高校の世界史で習ったが、
当時はあまり興味もなく、試験のためだけに覚えた程度だったが、
アメリカに来て、その記念日の存在を知ると、興味が出てきた。
Columbus の最初の新世界への航海は、約 3 か月を要したそうで、
その時代、東への旅が多かったようだが、西廻りの航海が可能だと思い、
『東方見聞録』にある黄金の国・ジパング(日本) やインドを目指して出発した。
新大陸を発見した時に、インドだと思い、住んでいた人たちを Indian と呼び、
Columbus は亡くなるまで新大陸をインドだと信じていたそう。
その後、新大陸はフランス、スペイン、メキシコ、イギリスなどの領地となったが、
1776 年アメリカはイギリスより独立する。
アメリカにとって、独立記念日は国をあげて盛大にお祝いするが、
この新大陸発見の日も大事な記念日だと思う。
が独立記念日とは違い、さほど意識もないようで、
州によっては記念日と認識していないところもあるのだそう。
Columbus Day は、「大陸発見記念日」とされるが、
アメリカだけでなく、世界のあちこちで記念日として祝われている。
スペインでは「Hispanic の祝日」、
そして一部のラテンアメリカの国では「人種の日」、「多民族国家の日」とされているが、
「先住民抵抗の日」とする国もあるとか。
そして近年 Columbus Day の廃止・置き換えが進んでいるそうで、
それは Columbus の新大陸発見以来、
先住民に対する植民地化、暴力、奴隷化、文化破壊、
そして大量死につながったという歴史的側面が広く認識されるようになったことによる。
多くの地域で、Columbus Day から、
「先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)」へと認識が変わり、
制定されるようになってきている。
世界には記念すべきこの偉業の日を、
一方、Columbus Day を存続させるべきだという声も根強く、
これからもこの議論は、アメリカの歴史認識をめぐって、続きそう。
今は振替休日の月曜日となっているので、土曜、日曜、月曜の3連休。
休日を望む声も多いのでは?
コメント