車のドアを開けたら、トンボが飛び込んできた。
近づいても逃げない。
日本にいたのより小さい。
調べてみたが、種類はわからない。

日本にはトンボがたくさんいて、よく見かけていたが、
アメリカは少なくて、滅多に見かけないので、
懐かしい気がした。
英語でトンボは Dragonfly。
あの大きな目が特徴的で、そんな名前になったのだろう。
アメリカ、特にオクラホマには約 140 種類ほどのトンボがいるそうだが、
ほんとに?と言いたくなるほど、見かけない。
日本では色々な種類のトンボがいて、よく見かけた。
シオカラトンボ、オニヤンマ、赤トンボ、ハグロトンボ。
赤トンボやハグロトンボはその色が特徴的で、印象的だった。
そしてトンボが飛ぶようになると、季節を感じていたように思う。
ハグロトンボが濡れた青々とした葉の上にとまって、羽を広げたり閉じたり。
そんな夏のワンシーンを記憶しているし、
枯れ草色に染まってきた稲田に飛び交う赤トンボで、
秋の気配を感じていたように思う。
夏や秋の風景の中にトンボがいた光景がイメージとしてあるのは、
それだけ身近な存在だったんだと。
今思えば、赤トンボにハグロトンボ、美しい色と形。
飛んでいる姿に風情を感じた。
そして思い出されるのが、童謡「赤トンボの歌」
素朴でシンプルな歌だが、なんだか情がある。
今、都会ではトンボもいなくなっただろうし、
今の小学校ではこの歌も知らないだろうし、歌わないだろう。
子供達にとっては、変な歌に思われるのかもしれない。
「赤トンボ」の歌は、2003 年に NPO「日本童謡の会」の「好きな童謡」アンケートで、
第1位に選ばれたそう。
数ある童謡の中で第一位とは、それだけ馴染みやすい歌だろうし、
口ずさむと、その情景が、思い出と共に浮かんでくる方達が多いのでは。
今の子供達にはそんな思い出もないだろうし、
トンボを見ても感じることもないだろうな。
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