2018 年にアカデミー賞を受賞した映画 “Green Book”をご覧になった方も多いと思うが、
日本にはない本なので、いまいちピンとこない、わからない方もたくさんいらっしゃると思う。
Green Book は New York で郵便局員だった African-American の Victor Hugo Green が、
1936 年に創刊し、1966 年まで毎年発行していた黒人旅行者のためのガイドブック。
当時は Jim Crow 法により、白人と黒人の差別が法的に定められていた時代で、
人種差別と貧困により黒人の自動車所有は制限されていた。
が台頭してきた黒人の中産階級が自動車を購入し、
旅をする時に、食事や宿泊、給油などで拒否される事があり、
時には危険を伴うことも多々あった。
これを受けて、Green は、黒人旅行者が快適な旅をできるように、
黒人に親切なサービスや場所を紹介するガイドブックを執筆。
最終的に、旅行代理店も設立した。
1936 年に出版された初版は New York に焦点を当てたものだったが、
その後徐々に範囲が広がっていき、
Canada、Mexico、Carib 海などを含む北米の大部分をカバーするようになった。
Green Book は Jim Crow 法時代の黒人旅行のバイブルとなり、
黒人旅行者達は道中で利用できる宿泊所、事業所、ガソリンスタンドを見つけ、
安心して旅ををできるようになったが、
African-American のコミュニティ以外ではほとんど知られていなかった。
1964 年に公民権法が可決され、人種差別が違法となった直後に出版が中止され、
その後忘れ去られる存在になってしまった。
が 21 世紀初頭、Jim Crow 法時代の黒人旅行の研究に関連して、
この本への関心が再燃し、
又映画がヒットしたことで、今 Green Book が日の目を見ることとなった。
Oklahoma の Luther の Route 66 沿いにある “Threatt Filling Station”は、
Route 66 沿いで African-American に食事を出していた数少ない初期のガソリンスタンドの一つ。

又 Route 66 沿い初の African-American が経営するガソリンスタンドとして重要で、
1995 年に the National Register of Historic Places に指定されたが、
映画 “Green Book”により、一躍関心が向けられるようになった。
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